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天上大風

こんばんは。
私事ですが、明日は父の命日でして、もうかなりの年月がたっておりますが、
何年経ってもやはりいろんな思いが湧き上がってくるものです。
ちょうどそんな時期のところ、今週は夫がずっと新潟出張で私の実家にも
立ち寄ってくれて助かりました。母もそして猫たちも元気だったとのこと。
母は、2匹の猫のおかげで楽しく過ごせているようです。
最終日は、新潟から途中下車しての仕事なのですが、
母の仕込んだ鮭の焼き漬けと菊のおひたしをたっぷり持たされて
仕事に出たそうで。(はずかしいから駅でロッカーに入れたとのこと。)
赤い菊ってこちらではあまり売ってないですが、新潟や山形ではよく食べるのですよ。
とてもおいしいですよ。売っていたら買ってみてくださいね。

それから、もうひとつ土産(話)があって、それは「天上大風」。

子供と自然が大好きな良寛さまが、うまく風にのらない凧に困っていた
子供にせがまれて、凧に「天上大風」と書いてあげたところ、
その凧は風にのって空高く舞い上がった・・というお話があるのです。

ある駅に降りた夫は、駅のところにこの文字があるのを目にしたそうなのです。
それで、クライアントさんのプロジェクトのスローガンを考えるときに、
良寛さんゆかりのとちなので、良寛さんにちなんだらどうか。
と提案したんだそうです。
それで、皆さんでいろいろ考えたのですが、なかなか決まらないので、
「駅に、天上大風というのがあったけどあれからどうですか。
’天上大風、ゆうゆうと高く、○○○の風にのって’とか。」と
コピーライターよろしく言ってみたそうです。
広告屋でもなんでもないのですけども、義母がコンテストに出す
押し花作品の命名とキャッチコピーも考えたりするもので。

私実は、新潟の良寛さんが住んだ五合庵のあった国上寺や弥彦の
あたりにとっても惹かれていて、新潟に帰るとたいてい出かけるのです。
山の中にポツンとある小屋のような五合庵に冬など良寛さんは
どうやって暮らしていたのかと思うと胸がキュー。
地位と名誉のある人より、良寛さんのような清貧で知的なお坊様に
惹かれるものですから。(笑)
だから、この話がすごく身近に感じられて、なんかうれしかったんです。
弥彦の山がとても近くで美しく見える土地のクライアントさんのところに
何度もでかけてこの町のために働くことになっている主人も、
確実にここに縁のあるひとだと思います。

それに、ことばも「天上大風」ってすごく晴れやかな
気分になって、なんか聞いてすごくいい感じがしました。
元気がでそう。
我が家の来年のスローガンもこれで行くことにしよう!と思うのです。

法事の時には、父の故郷の黒川の和尚さまがいつもお話してくださるけど、
それがないかわりに、今日は良寛さんから直接、父の命日によいことばを
いただいたようなそんな感じです。 合掌。

by aroma_amitie | 2008-12-06 23:12 | 日常のこと
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